読書観を紹介していきます。
- 2010年11月15日カテゴリ:
久しぶりの更新になってしまいました...。
"今週の"ではなく、本当におススメしたい本を紹介
していくページにしていこうと思います。**********************
おススメ度;5点(5点満点)
今年読んだ本の中でBEST5には入る、素敵な本でした。
文字も多くないので、あっさりと読めます。
リズム感もあって、すごく読みやすい本でした。
ちなみに、著者は1972年生まれ。
20歳で大学中退し、アメリカンバーを開店。
23歳時に"自伝"を出す目的に、自分でサンクチュアリ出版を設立。
自伝を出すために、自分で出版社を立ち上げるなんて...!?
その後は色々やりながら、今は世界中を家族で旅をしているということで、
肩書きのところには『自由人』をなっています。
破天荒な感じ、言葉遣いだったりはしますが、言っていることは
「自分に、自分の感性に素直に生きようよ!妙なものに縛られて、パワー
落として生きていたらもったいないじゃん!」
みたいなメッセージが随所にちりばめられているように思います。
といっても、好き勝手やれというだけでなく、"覚悟"を決めるということや、
自分で責任を持たなければいけないとか、とても大切なことも書いてあり
ます。
本屋さんに滅多に置いていない本です。
大小あわせて、4軒探しましたが見つかりませんでした(プレゼントしたい
と想ったので)。
ぜひネットで購入して、読んでみてください。
常にチャレンジを続けている方々にはきっとふつふつと湧いてくる
ものを感じるような本なのではないかと思います。
ちなみに...サンクチュアリ出版のコンセプトがまた面白い。
「本を読まない人のための出版社」
だそうです。
本文中よりいくるかピックアップしてコメントをつけたいと
思います。
●本気さで勝つ、アツさで勝つ、バイブスで勝つ!
初めてやるヤツにとって、よりどころはこれしかないとオレは想ってる。
裏を返せば、それだけは誰に対してもボロ勝ちできるようじゃなきゃ、
ダメなんじゃないかな。
⇒情熱だけは誰にも負けない!
お役に立とうという思いだったり、朝礼にかける思いだったり...
そういうのがまだまだ足りてないで、小さいところで安値安定していると
感じました。もっと感じて、熱くなっていきます。
●自分が決めたことをクリアしてから次に行かないと、人生が積み重なって
いかないしね。なにをやっても同じ段階で無限ループすることになって、
ひとつ上のステップには絶対に行けない。
⇒中途半端に辞めるのではなく、やりきっていかないといけない。
何事もやり切れば、絶対に自分の宝になる。
中途半端で逃げていたら、ずっと中途半端なままだ。
●癒されたい?
若いうちは、いちいち癒されてる場合じゃないだろ。
疲れて当然、行き詰って当然。癒しを求めてるヒマなんてない。
攻撃が最大の癒し、充実が最大の癒し、ガンガン行こうぜ!
⇒確かに...。
優しい方に逃げないようにしていこう。
「充実が最大の癒し」。本当そうだと思いました。
●他人の目にどう映るかは別として、自分が「カッコいい」と想う人間には、
誰だってなれる。オレはそう信じてるよ。
⇒他人の評価ではなく、自分自身の評価としてカッコいいと誇れる行動を
しっかりとしていきます。
もっとあるけど、私のコメントよりも...
ぜひみなさんが読んで感じていただきたいと思います。
最後まで読んでいただき、有難うございました。 - 2010年09月03日カテゴリ:『一歩を越える勇気』
栗城 史多著
サンマーク出版
まず一言...
ぜひ一度読んでみてもらいたい本のうちの一冊です。
栗城史多...「くりき のぶかず」。
聞いたことのない方の方が多いのではないかと思います。
私も1ヶ月前まではそうでした。
TVで見た正直な感想...
「きっとボンボンなんだろうな」
「無茶苦茶なことやっているな」
そんな、正直、いい印象ではなかったです。
でも、TVを見終わって、すごく心に残ったので、ネットで調べてみたら、
全然ボンボンでもなく、むしろ引きこもり...。
そんな人がなんで!?と思い、検索で出てきた本を購入して読んでみました。
ちなみに、彼は登山家。
単独、無酸素で6大陸の最高峰に登るなどし、今はエベレストに挑戦をしてい
る男です。1982年生まれ...まだ20代です。
●冒険の共有のためにエベレストからインターネット中継を企画し、
そのためには億を超える資金が必要でした。
それを二年間で作ったので、すごいコネがあるのではないかと思われますが、
そんなものはなく、友人も少ないです。それでも想いはかないます。
読み終わって、本当...ボンボンだなんて先入観で考えてしまって
「ごめんなさい」
だし、そんな先入観で物事を見てしまったことに本当反省です。
ちなみに、著者が山に興味を持ったキッカケ...
高校卒業時に付き合っていた彼女が登山が趣味だった。
(別れた後に)なぜあの人は山が好きだったのか...
そんな、ある種未練がましい(?)ところから山に入っていく
(ちょっと共感...笑)。
いたって、"普通"の若者。
文章を読んでも、頭のよさは感じる部分はありますが(編集者の力かも
しれませんが)、全体的に、本当"普通"。
でも、やはり行動している人、一つひとつ目標から逃げずに達成している
人だからこそ出せるのだろう言葉の響きを感じます。
若い社員にも読ませてあげたらいいと思うし、年齢・立場に関係なく、
勇気をもらえる本ではないかと思います。
読みやすいし、全力でおススメできる本だと思います。
毎度のことながら、本で線を引いたところは添付ファイルに打ち込んで
おります。
その中からいくつかピックアップして、個人的なコメントを付け加えさせて
いただきます。
●僕は、エベレストで単独・無酸素登山をして冒険の共有をしたいという
夢を持ってから、
二年間ずっとあることをやってきていた。
それは、自分の夢をたくさんの人に語るということ。
これができるだけで、夢が実現する可能性は高い。逆にいえば、
自分のやりたいことや夢、目標を口にできないということは、
実現させられる可能性は低いということなのだと思う。
(中略)
はじめは、自分でもできるかできないかわからないことを口にするのは嫌だった。
できなかったときにかっこ悪いし、嘘つきだと思われたくもなかった。
だが、今思うのだが、そんなことは関係ない。口にすることによって、夢の実現は
向こうからやってくるのだ。
⇒「夢」と聞かれて、一瞬言葉を濁してしまう自分がいます。
それは恥ずかしいという思いとともに、できなかったらかっこう悪いとか、変な
こだわりがあるのだと感じました。
むしろ積極的に口に出していこうと思います。
●生きることとは何か。
僕は、「希望(夢)を持ち、行動すること」だと思っている。
⇒この言葉を読んだ瞬間、思わず「かっこいい!」と言ってしまいました。
すごく当たり前なことなのかもしれないですけど、夢・行動、この両軸を大切
にしていきたいと思います。
●生きることは、冒険である。
挑戦しても、後悔しても、挑戦しないで後悔しても、必ずリスクがある。
⇒どっちもリスクなら挑戦したい!
色々なことに挑戦していこうと思います。トライアスロン、宅建...
仕事面でももっと果敢に挑戦できるように、身心を鍛えねば。
●つらさに負けてしまうような弱い自分を克服し、打ち勝つことで初めて
登れるのではないかと思っていた。
でも、それはたぶん間違いで、人間が本当に力を発揮できるときというのは、
すべてを受け入れられたときなのではないかと思う。
不安も、苦しみも、いろんな気持ちも。
何がいいとか悪いとかがまったくなくて、とにかくすべてがいいんだということ。
執着せずに、これでいいのだと思うこと。
⇒苦しい時は素直に苦しいと。
悲しいときは素直に悲しいと、自分の感情に素直になる。
いつも笑顔でなければいけない...とこだわらずに、もっと素直になる。
執着しない、かっこうつけないことの大切さを感じました。
いきなりはできないけど、他人の目とかにこだわらないで素直にいける
ようにしていきたいと思います。
●山岳部時代の主将の言葉がよみがえる。
「登頂グセをつけろ」
⇒決めたらやれるクセ。
それを付けていきます。
登頂、最後までやり抜くクセ。
言い訳して、途中でやめてしまうクセではなく、不恰好でも最後まで
やるクセをつけていきます。
最後までお付き合いいただきまして有難うございます。 - 2010年07月05日カテゴリ:
『禅的シンプル仕事術』
枡野 俊明著
実業之日本社
おススメ度;5点(5点満点)
著者は総持寺でも修行され、徳雄山健功寺の住職でもあり、
庭園デザイナーかつブリティッシュ・コロンビア大学特別教授。
題名にもあるように... "シンプル"です。
理屈ではなく、シンプルに行動に移しやすい、単純なことが書いてあります。
禅というと、難しくとらえられてしまいそうな部分を、そうではなく、実にシンプル
なものであり、足元に禅的行動、禅的思考はあるのだということを教えてくれて
いるような感じのする、"優しい"オーラを感じる本です。
いっぱい線を引きました。それは添付ファイルで紹介させていただくとして...。
もっとシンプルに、「これを実践しよう」というようにしないと、線を引いて
それでお終いになってしまうな...と少し反省。
ぜひ皆さんにも読んでいただきたい...読んでいただく価値はある本だと思います。
経営者の方々には物足りなさを感じる部分もあるかもしれないですが、
それでも感じるところはあると思いますし、その上でスタッフに読んでもらうと、
会社の中にいい価値観共有ができる...そんな本ではないかと思います。
いくつか、線を引いたものへの所感を書かせていただきます。
●身近にあるものの曇りをいつもとるようにしてください。
会社のデスクでも、自宅の鏡でもかまいません。汚れているから拭くの
ではなく、自分の心を磨くつもりで毎日拭く。
そうしたことを習慣にすれば、自然と心の曇りもとれるのです。
⇒そうします。 まずは帰って、鏡を磨きます。
●「玄関を見れば、そこに住む人の生活がわかる」。これは昔からよく
いわれていることです。
玄関の靴がきちんと揃えて脱がれ、そこがいつも美しく掃除されている
家の人は、生活すべてがきちんとしているものです。
⇒一事が万事。 帰ったら靴を手でちゃんと並べるということは実践していましたが、
一人暮らしなのに、靴が何足も出たまま。
今日は帰ったら、サッカーを見る前に、普段使わない靴は拭いて仕舞お
うと思います。
●手紙を書くということは、自分と向き合うことでもあります。
禅僧は書を嗜みますが、それは作品として書いているわけではありません。
字を書くことで、自らの心に問いかけるという作業をしているのです。
メールばかりを「打つ」のではなく、ときには手紙を「書いて」みてはいかが
ですか?
⇒名刺交換をさせていただいた方へは、極力お礼状を書くように心がけて
実践をしています。しかし、この言葉を読んで、少し「書くべき」となってい
て、作業的になっている自分に気づきました。
やっていることは○。自分の心とともに、相手を思って手紙を書くように
したいと思います。
上記3つをこの本から学んだ実践として、やっていきたいと思います。 - 2010年06月23日カテゴリ:
師匠の塾頭のBLOGを読んでいらっしゃる方は、著者のお名前に見覚え
があるかとも思います。
http://yasundo.jugem.jp/?search=%CE%A2%C0%E9%B2%C8
著者は千利休の子孫...
茶道裏千家第15代家元です。
今まで"一芸に秀でている方"の本でも、スポーツ関係は読んできました
が、伝統文化の方などは読むのが初めてでした。
読んだ感想は...
すごく心を動かされました。
題名の"いい人ぶらずに"というのが、本の中から伝わってきます。
人間の欲、弱さなども認めて...あるがままの飾らない著者の言葉がと
ても身に染みる本でした。
これを自分自身どう行動に移していくか...これが今後の課題と思いま
すが、これも"頭"だなと感じてしまうところです。
難しい言葉ではないし、理解はできるけど、でも「難しい」そんなことを
感じる本でした。ぜひ皆さんにもお読みいただきたいと思う本です。
5月14日発行だったようですので、書店に普通においてあると思います。
いくつか挙げて、所感を書かせていただきます。
●人は「いい人」であろうとする。
けれど、たいていの人はここで決定的な間違いを犯して、
「いい人になる」よりも「いい人に見られよう」としてしまう。
つまり、「いい人ぶって」しまうのです。
...胸が痛いです。
まさに、いい人になるよりも、いい人に見られようという、
矢印の外向きな生き方をしていることを感じました。
靴をそろえるなど、できることをやる、やり抜くことで、
そういう自分を少しずつ変えていこうと思います。
●世界中を飛び回ってきて、つくづく思うのは、国や人種の
違いはあっても、人は同じだということです。同じひとつの命。
ところがおもしろいことに、そうした個人が集まってひとつの
集団となり国となると、そこにはあきらかに国民性の違い
というものが現れてきます。
...企業も同じだなと思います。
国民性があるように、企業の"らしさ"がある。でも、
それを形作っている一人ひとりは個性がある。
朝礼を通じて、いい"らしさ"をつくり、一体感を出していけるよう
にしたいと思います。
●私の家の先祖である利休様が、こう言っております。
「叶うはよし、叶いたがるは悪しし」
何かを成し遂げたいと思ったとき、そのために努力をして、
結果として願いが叶うのは大事なこと。けれど、小手先のこと
に気を取られて、ろくな努力もせず、ただ叶えたい、
叶えたいという気持ちばかりが先走ってしまうのはよくない、
ということです。
叶う、というのは自然。あるがままを受け入れることで、
結果、上手くいく。
...プロセス=結果。先走るのではなく、いま・ここ足元をしっかり
とやっていかないといけないと感じました。
これもまた胸が痛い言葉でした。
●このお茶をあなたにさしあげたい、と思って、一生懸命に点てる。
その思いが上手下手を越えて、かけがえのないものとなる。
あなたのために。
あなたに一番おいしいお茶を点て、あなたに喜んでもらう。
そのためにいろいろと工夫をする。それが私の喜びになる。
ただし、上手に点てようとするのはただの「思い過ごし」。
これは駄目です。
うわすべりじゃ駄目なのです。
思いを込める。そこに心をぶつけ、込めることが大事。
...自分は講話をさせていただく際にも「うまくやろう」という気持ちが強いと
塾頭からよく指摘され、それは"頭"だといわれます。
相手、聞き手のために一生懸命やる。それだけを念頭に、今後はやって
いきます。ちょうど6月8日に巣鴨倫理法人会で講話させていただくので、
その際の心積もりにします。
他にも色々ありますが、長くなりすぎてしまいますので。
言葉に重さを感じたこともあり、たくさん、そして一つひとつが長く書き出し
てしまいました。
読みにくくなってしまっていましたら、申し訳ございません。 - 2010年05月19日カテゴリ:著者は整形外科医、整形外科教授です。
デール・カーネギーの「人を動かす」は有名な本ですが、今の自分は人を
動かすよりも、自分自身が変わることが大切と思い、この本を選びました。
すごく勇気をもらえる、背中を押してもらえる本だと思います。
書いてあることは、飯塚塾頭から聞く禅の言葉にも通じるものが多くあり
ます。それを医学面からの証明があったりして、理屈っぽい自分にもスッ
と入ってくる本でした。
そして、具体的にこういうことをやるといいよ...
というような記述もあり、実践しやすいこともこの本の良さではないかと思
います。
本よりいくつかピックアップし、個人的な所感を書かせていただきます。
●人はたいていの場合、本人が考えているよりも、はるかに素晴らしい能力
をもっているものです。それが「ほんとうのあなた」なのです。
(中略)
まず、「ほんとうのあなた」を表現する言葉を、具体的に列挙してみましょう。
運動会のマラソンで5位にはったこと、書道の展覧会で入選したこと、
ゴルフのコンペで優勝したこと、こうした成功事例を列挙するのです。
すると、自分は「かなりやっているな」ということが理解できたと思います。
自分は「成功人間」なのだ、と自己イメージすれば、あなたがもっている
「成功の仕組み」が自動的に働いてくれるようになります。
●ハリー・E・フォスディック博士も
「自分自身を敗北者として心に描くと、それだけであなたは勝利から
見離されてしまいます。
逆に勝利者としてイメージすれば、成功への道はおのずから開けてきます。
充実した人生は、あなたがそれを想像することから始まるのです。
何をしたいか、何になりたいかをイメージすることから始まるのです」と指摘
しています。
具体的にはどうしたらよいか。
まず、一日20分、だれにも邪魔されない時間を創って、リラックスした状態のなかで、
「成功して満足しているあなた」をイメージするのです。
⇒確かに、過去を振り返ってみれば、結構できていたことがある。それは過去
の自分だからできていたのではなく、今の自分でだってできるはず。
自分はもっと自信を持っていいじゃないか!自信がないだけでも、心が勝手に
マイナスの方に引っ張られてしまうようなので、もっと前向きなイメージを持てる
ように、過去のできていることも含めて、イメージをプラスにしていこうと思います。
そんな勇気をもらえました。
●自分自身に対する「思い込み」から目覚めることの重要さです。
できが悪いと思い込んでいる生徒にとっては、悪い成績を取ることは
「心休まること」なのです。 良い成績を取ることは「悪いこと」なのです。
思い込みが催眠術をかけているのです。
⇒もっと「できる、できる」と心に投げかけて、プラス面での催眠術をかけていきます。
●マイナスの思考は失敗の歯止めにはなりますが、プラスの導火線
にはならないのです。
マイナスの過去は未来の問題に役立つことはないのです。
⇒大きな怪我をしないように、傷つかないように...それだとプラスの未来への
活力にはならないことを感じました。いいイメージでブレーキを外せるように
したいと思います。
●ある実業家が「私は株で200万ドル、損をしました。もうダメです。
幸せにはなれません。どうしたらいいでしょう?」
と訴えてきました。それで私は、「そんなことありません。
事実に対してあなたの意見さえ加えなければ、あなたは幸せになれます。
あなたが200万ドル失ったのは事実です。
しかし、ダメというのはあなたの見解です。エピクテートスが
『人は起こったことによってではなく、起こった事に対する自分自身の見解
で心を乱される』と喝破していますよ」
と話してあげました。
⇒事実と、自分が勝手に描く見解は違うということを学びました。
事実は事実として、見解は見解として、しっかりと分けて受けれるように
していきたいと思います。
以上になります。
- 2010年05月13日カテゴリ:
不定期更新になってしまっておりますが...
先日読んだ素敵な本を紹介いたします。
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『またあなたから買いたい!』
齋藤 泉 著
徳間書店
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おススメ度;5点(5点満点)
こちらの本は、現在ISK経営塾に継続して通ってくれている、伊藤宏起さん
から勧めていただいた本です。
勧めていただいたから...というわけではなく、素敵な本で、おススメ度5です!
一番読んで欲しい層は、管理職以下の...一般的に"平社員"と言われる人
たちに、ぜひ意識改革として読んでもらいたいと思いました。
時給1200円ちょっとで、ここまで真剣にやっている人がいる!
勝手に、「この程度でいいじゃん」と枠を創らず、受身にならずに、お客さま
のためにドンドン工夫し、お客さまの満足を引き出している人がいる...。
「もっとできることあるじゃん!」
「もっとやってもいいんだ!」
そんな意識改革になると思います。
若手の社員だけでなく、中堅の、ちょっと凝り固まった方にも読みやすい
中で、何か殻を破るきっかけになるものがあるのではないかと思います。
順番逆になりましたが...著者は、ご存知の方も多いかと思いますが、
山形新幹線のカリスマアテンダント(ワゴン販売員)です。
読んで感じたのは...全然「後ろに目がついている」なんてことはありません。
ちょっとした気配り、ちょっとした心配り、ちょっとした観察力の違い、それ
とこの仕事を受身ではなく、自ら楽しみ、使命を感じながらやっているとい
うことが違うだけ。
それと、徹底度、深堀具合が違うと感じました。
私も、大学時代プールの監視員やっていて、似たような感覚でやっていま
したが、真剣度は違ったかなと感じます。
実践から出てきている言葉なので入りやすいことと、学者さんや経営者の
書いている本ではないので、平易な言葉でシンプルにわかりやすいです。
いい刺激をもらえる素晴らしい本だと思います。
いくつか本文中の言葉をピックアップしてコメントを...。
●お客さまが心から喜び、「この人から買って良かった」と思ってもらえれば
最高で、私にとって仕事を全うしたことになります。
お客さまから見れば、私が社長であろうが、正社員であろうが、パートだろ
うが、身分は問題ではないはず。
問われるのは仕事の中身だと思うのです。
●「パートなんだから、言われたことをやっていればいいんだ」
「パートなんだから、そこまでやることはない」。
パート・アルバイト販売員のほうにも、また、雇っている側の会社にもこういう
考えの人はいます。
でも、やはりそれはお客さまには関係のないこと。
正社員なら誠実にお客さまに対応するけれど、アルバイトは適当でいい、という
ことにはならないのです。
お客さまの前に立っている以上、社員であろうがパートであろうが、仕事でやる
べきことに違いはないからです。
⇒こっちの都合で仕事をするのではなく、お客さまから見た都合で仕事を
しっかりしなければいけない...誰がやってもベストパフォーマンスができ
る仕組みは必要であると感じました。
雇う側、リーダーの意識もすごく重要であると感じました。
●商品を売るためには、やはり店づくりの工夫が必要です。
私たちのワゴンは、「小さなお店」ですから、その店づくりに、私は1時間ほど
かけています。
何も考えずにただ積んでいくだけなら、30分で済んでしまう作業かもしれません。
そのために、余裕を持って出勤しなければならないし、正直、準備作業は楽しい
ものではありません。でも、これをおろそかにして、創意工夫や進化のない
ワゴンをつくってしまうと、必ず後悔します。
(中略)
3時間半が有意義に過ごせるように、お客さまのことをあれこれと考えながら
準備する時間が必要です。
⇒どんな仕事でも、準備のための準備をして、その日の仕事をイメージして
取り組むことの重要性を感じました。後手にならないように、朝早く起きて
イメージなどに使いたいと思います。
●お客さまにサービスすること、お客さまに満足していただくことが私の仕事です。
それを全うするためには、たとえ、会社と衝突することがあっても、やはり気づいたこ
とは言うべきだし、変えていくべきだと思っています。
私はお客さまと向き合って仕事をしたいのです。
⇒何を大切にするのか...
それを朝礼などでスタッフ全員で価値観共有をしていく...
そういう積み重ねで、会社との衝突よりもお客さま満足の追求を大切
にする...そんな文化が根付くかと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 2010年04月23日カテゴリ:
著者は、「リーダーシップ、エリート・パフォーマンス、
自己発見に関する世界最高の権威のひとり」と
裏表紙に紹介されております。
この本を読んで感じる、一番のことは(私の師匠の)
飯塚塾頭がいつも言っていることと同じだということ。
ただ、いつも塾頭がおっしゃっているように
「知っているは意味がない。やっている、習慣になっ
ているでないとダメ」 ということを改めて感じさせられ
ました。
「同じだな」 と思いつつ、 「まだまだできていないな」
と感じることが多い本でした。
書いてある内容はいたってシンプル、平易な言葉で
書かれていてすごくわかりやすいです。
なので、すごくたくさん線を引いてしまいました。
ただ、これらをいっぺんにはできないので、一つ一つ
自分の中で優先順位をつけて行動変化をしていこうと
思います。
まずは、もっと自分を律する(ダイエットが第一)、
チャレンジする、そしてゴール・カードを作成してみよ
うと思います。
「新しい習慣は、新しい靴に似ています。
最初の二、三日は、あまり履き心地がよくありません。
でも、三週間くらいたつと慣れてきて、 第二の皮膚の
ようになるでしょう」 塾頭がおっしゃっている
「3日坊主も100回繰り返せば300日」 と同じように...
最初は苦しいけど、それを乗り越えていける勇気を
持てるよう...そのためにも、もっと目標高く、意志を
入れていきたいと思います。
特に心に残った箇所...
*わたしたちの大多数は、もっとしあわせになり、
もっと健康になり、もっと充実した生活を送るために、
なにをする必要があるかを知っています。
真の問題は、わたしたちが知っていることを実行
しないことです。
*哲学者のセネカはこう述べています。
「困難だから、やろうとしないのではない。やろうと
しないから、困難なのだ」
*人生のたそがれどきを迎えて、死の床につくとき、
あなたがいちばん後悔するのは、負ってきたあらゆ
るリスクではありません。
あなたの心を満たす最大の後悔と悲しみは、避けて
きたすべてのリスク、つかまなかったすべての機会、
立ち向かおうとしなかったすべての恐怖でしょう。
などなど... 心にグサッと来る言葉が多い本です。 - 2010年04月12日カテゴリ:
おススメ度合い;4点(5点満点)
著者は20年間麻雀の代打ちにて無敗を誇り、「伝説の雀鬼」と呼ばれている桜井氏。
現在は、麻雀を通して人間力を鍛えることを目的とした「雀鬼会」を主宰してる。
我々からすれば、全く異次元の世界に住む人の本です。
しかし、書いてあることはすごく原理・原則を抑えている素敵な本だと感じました。
自然界では「勝ちたい」という思考は存在しない。
存在するのは「負けない」である。
というような、少し「ん?」と思う部分もありますが、すごく自然体を感じる本です。
麻雀であっても、突き詰めれば、根っこ・真理は経営とも同じなのだなと感じられる本で
す。
また、すごく禅的です。
「格好つけない」
「自然体」
「あるがまま」
「とらわれない」
「体構えがあって心構え」
など、飯塚塾頭から聞く言葉がこの本でも出てきます。
セミナーなどをやる際の心構えみたいなものも、塾頭にいつも言われていること...そのま
まです。
『硬い緊張は「うまくやろう」とか、「いいところを見せよう」とか、「勝とう」など
と、余計な気持ちがあるときほどなりやすい。柔らかい緊張を保つには、それらを除いて
いけばいいわけだ。具体的には、「今のありのままの姿を見せればいい」という気持ちで
ある。前述したように、いいものもダメなものも含めて等身大の気持ちでいることが大切
なのだ』
何でもいいから、突っ込んでみれば、経営にも活かすことのできるポイントをつかめるも
のなのだということがわかります。麻雀という、世間一般からすればイメージの良くない
ものでも、突っ込めば同じなのですね。
麻雀はくだらない、経営は素晴らしい...そう区別している時点でとらわれていると感じま
した。
難しく考えてしまって、自然の流れからそれてしまう...利口に理由付けをしてしまう...
ヘッドレベルの私には耳が痛い言葉が多く出てきますが、スッと入ってきました。
もっと感じたこと、直感を大切に、失敗を恐れずに進めるようにしていきたいと思いま
す。 - 2010年03月24日カテゴリ:
タイトルに「ドラッカーの『マネジメント』」とあったのですが、
この本は物語、小説でした。
この本で、はじめて「マネージャー」と「マネジャー」が別のもの
だということを知りました。今までは呼び方が違うだけで、同じ
意味だと思っていました。
読んで一番感じたことは、手前味噌ですが、ISKが使っている、
マーケティング関連図は、ドラッカーの言っていることを図にした
素晴らしいものなんだなということを感じました。
(マーケティング関連図は、ISKのHPよりダウンロードすることが
できます
http://ssl.action-compass.jp/isk/sample_tool/index.html
)
マーケティング関連図では、「誰に」「何を」「どのようにして」
「どう感じさせて」
「どう供給するか」とありますが、特に"誰に""何を"...その重
要性がこの本で書かれています。
誰に
●企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。
顧客である。顧客によって事業は定義される。(23頁)
何を
●あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、
努力を実現するには、
「われわれの事業は何か。何であるべきか」
を定義することが不可欠である。(22頁)
また、マネジメントということで、「事業は人なり」という言葉が
あるように、人をどう活かすか...
そういう部分がなによりも企業として重要なのだということを感じ
させられる本でした。
●人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は
弱い。悲しいほどに弱い。
問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であ
り、脅威である。
しかし人は、これらのことのゆえ雇われるのではない。人が雇わ
れるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。
組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和する
ことにある。(80頁)
●成果とは打率である。弱みがないことを評価してはならない。
そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。
人は優れているほど多くのまちがいをおかす。優れているほど新
しいことを試みる。
(145~146頁)
朝礼コンサルタントとして仕事を行う上でも、弱みを消すことも必
要だが、強みを活かすことのできる朝礼の構築を心掛けていき
たいと思います。
また、ドキッとした言葉がありました。
●マーケティングだけでは企業としての成功はない。静的な経済に
は、企業は存在しえない。
そこに存在しうるものは、手数料をもらうだけのブローカーか、
何の価値も生まない投機家である。
企業が存在しうるのは、成長する経済のみである。あるいは少な
くとも、変化を当然とする経済においてのみである。そして企業こそ、
この成長と変化のための機関である。
この「企業が存在しうるのは、成長する経済のみである」と言う言
葉にです。
今は経済自体が成長していない状況ですのし、今後も"成長"する
のかは...
ただ、変化していくことは間違いないと思いますので、変化の中で
企業は存在していくのだと感じました。
元野球部としては、「そんなうまくいくわけないでしょう!」と
フィクションにも関わらず突っ込みたくなりましたが...
野球部がコンセプトを持って活動していたら...
ちょっと面白いなと思います。
ドラッカーに触れるにはとてもわかりやすいし、読みやすい本だっ
たように思います。
そして、こういうロングセラーになっているものは、色々なものに
応用が可能なのだということを感じさせられました。
今後は2匹目のドジョウを狙って、カーネギーの「人を動かす」と
か、そういうものを使っての本が出てくるかもしれないですね。
気楽に読めて、ドラッカーに触れられるので、おススメできる本だ
と思います。 - 2010年02月24日カテゴリ:
間が開いてしまいました...
更新忘れです。すいません。改めて...。
『未来を拓く君たちへ』
なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか
田坂 広志著
PHP文庫
短いセンテンスで、分かりやすい言葉で...
しかし、著者の熱が伝わってくるような、そんな本でした。
最近本を読んでいて思いますが、引き寄せているんだろうな
と感じます。
読む本のほとんどが、今まで飯塚塾頭をはじめ、倫理法人会
や、諸先輩方よりお聞きしてきたことのが表現を変えて書いて
ある書籍です。
その度に、まだまだ「知っている」レベルで、「実践している」
「できている」レベルではないから、繰り返し出会うのだな...と感じ
ます。
素敵な言葉の数々は添付ファイルを読んでいただくに限ります
が、いくつかコメントを...。
●人生において、「成功」は約束されていない。
しかし、
人生において、「成長」は約束されている。
⇒そうあって欲しい...、そうありたいと思います。
そうあるためにも、もっと自分への甘えをなくしていかなくては
と思う今日この頃です。
自分の中の「まだまだ」のレベルを上げていきます。
●ある時期、イチロー選手が、ライバル・チームのピッチャーに
何試合にもわたって抑え込まれ、ヒットが打てなかった。
そのことについて、インタビューアーから聞かれた。
「あのピッチャーは、あなたの苦手なピッチャーですか」
その問いに対して、イチロー選手は、こう答えた。
「いや、そうではありません。
彼は、僕の可能性を引き出してくれる、素晴らしいピッチャーで
す。 だから、僕も腕を磨いて、
彼の可能性を引き出せる、素晴らしいバッターになりたいです
ね」
⇒以前、メンタルトレーナーの西田文郎氏が
「人間には2種類しかない。肯定的錯覚で生きている人と、否定
的錯覚で生きている人と...。肯定的錯覚で生きている人は、何か
あっ た時に、"可能性"から入るが、否定的錯覚の人は"問題"から
入る」
と、こんな感じのことをおっしゃっていました。
改めて、今回本を読んで、今現状にやや悩み気味の部分がある
の... 否定的錯覚で生きてしまっているなと反省しました。
この本では、人生のことを山登りに喩えている箇所がありますが、
思えば、昨年富士山に登った際、ほぼ全部登りで、楽な箇所はありませ
んでした。
登る=成長するとは、自分自身に付加をかけていくことなので、
もっと今を楽しんでいけるように、心と体を磨く、鍛えていきたいと思い
ます。
そして、受身で"付加がかかってしまっている"状態ではなく、自
ら付加を創りだせるようにもっとしていこう...
小さな無理を積み重ねていこう...
そんなことを感じさせてもらいました。
そして...
●我々一人ひとりが変わらなければ、世界は変わらない。
我々一人ひとりが成長しなければ、人類は成長しない。
自分の成長が世界の、人類のちょっとだけでも成長に寄与できたら
素敵だなと思います。
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最後まで有難うございました。