読書観

毎週1冊読んでいる本の中から、本当におススメしたい本だけ抜粋して、
読書観を紹介していきます。

"2010年5月"の記事一覧

  • 2010年05月19日
    カテゴリ:
    著者は整形外科医、整形外科教授です。


    デール・カーネギーの「人を動かす」は有名な本ですが、今の自分は人を
    動かすよりも、自分自身が変わることが大切と思い、この本を選びました。


    すごく勇気をもらえる、背中を押してもらえる本だと思います。


    書いてあることは、飯塚塾頭から聞く禅の言葉にも通じるものが多くあり
    ます。それを医学面からの証明があったりして、理屈っぽい自分にもスッ
    と入ってくる本でした。

    そして、具体的にこういうことをやるといいよ...
    というような記述もあり、実践しやすいこともこの本の良さではないかと思
    います。


    本よりいくつかピックアップし、個人的な所感を書かせていただきます。


    ●人はたいていの場合、本人が考えているよりも、はるかに素晴らしい能力
     をもっているものです。それが「ほんとうのあなた」なのです。
     (中略)
     まず、「ほんとうのあなた」を表現する言葉を、具体的に列挙してみましょう。
     運動会のマラソンで5位にはったこと、書道の展覧会で入選したこと、
     ゴルフのコンペで優勝したこと、こうした成功事例を列挙するのです。
     すると、自分は「かなりやっているな」ということが理解できたと思います。
     自分は「成功人間」なのだ、と自己イメージすれば、あなたがもっている
     「成功の仕組み」が自動的に働いてくれるようになります。

    ●ハリー・E・フォスディック博士も
     「自分自身を敗北者として心に描くと、それだけであなたは勝利から
     見離されてしまいます。
     逆に勝利者としてイメージすれば、成功への道はおのずから開けてきます。
     充実した人生は、あなたがそれを想像することから始まるのです。
     何をしたいか、何になりたいかをイメージすることから始まるのです」と指摘
     しています。
     具体的にはどうしたらよいか。
     まず、一日20分、だれにも邪魔されない時間を創って、リラックスした状態のなかで、
     「成功して満足しているあなた」をイメージするのです。

    ⇒確かに、過去を振り返ってみれば、結構できていたことがある。それは過去
     の自分だからできていたのではなく、今の自分でだってできるはず。
     自分はもっと自信を持っていいじゃないか!自信がないだけでも、心が勝手に
     マイナスの方に引っ張られてしまうようなので、もっと前向きなイメージを持てる
     ように、過去のできていることも含めて、イメージをプラスにしていこうと思います。
     そんな勇気をもらえました。


    ●自分自身に対する「思い込み」から目覚めることの重要さです。
     できが悪いと思い込んでいる生徒にとっては、悪い成績を取ることは
     「心休まること」なのです。 良い成績を取ることは「悪いこと」なのです。
     思い込みが催眠術をかけているのです。
     
    ⇒もっと「できる、できる」と心に投げかけて、プラス面での催眠術をかけていきます。


    ●マイナスの思考は失敗の歯止めにはなりますが、プラスの導火線
     にはならないのです。
     マイナスの過去は未来の問題に役立つことはないのです。

    ⇒大きな怪我をしないように、傷つかないように...それだとプラスの未来への
     活力にはならないことを感じました。いいイメージでブレーキを外せるように
     したいと思います。


    ●ある実業家が「私は株で200万ドル、損をしました。もうダメです。
     幸せにはなれません。どうしたらいいでしょう?」
     と訴えてきました。それで私は、「そんなことありません。
     事実に対してあなたの意見さえ加えなければ、あなたは幸せになれます。
     あなたが200万ドル失ったのは事実です。
     しかし、ダメというのはあなたの見解です。エピクテートスが
     『人は起こったことによってではなく、起こった事に対する自分自身の見解
     で心を乱される』と喝破していますよ」
     と話してあげました。

    ⇒事実と、自分が勝手に描く見解は違うということを学びました。
     事実は事実として、見解は見解として、しっかりと分けて受けれるように
     していきたいと思います。



    以上になります。
  • 2010年05月13日
    カテゴリ:

    不定期更新になってしまっておりますが...

     

    先日読んだ素敵な本を紹介いたします。

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    『またあなたから買いたい!』
             齋藤 泉 著
             徳間書店
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    おススメ度;5点(5点満点)


    こちらの本は、現在ISK経営塾に継続して通ってくれている、伊藤宏起さん
    から勧めていただいた本です。
    勧めていただいたから...というわけではなく、素敵な本で、おススメ度5です!


    一番読んで欲しい層は、管理職以下の...一般的に"平社員"と言われる人
    たちに、ぜひ意識改革として読んでもらいたいと思いました。


    時給1200円ちょっとで、ここまで真剣にやっている人がいる!
    勝手に、「この程度でいいじゃん」と枠を創らず、受身にならずに、お客さま
    のためにドンドン工夫し、お客さまの満足を引き出している人がいる...。

    「もっとできることあるじゃん!」
    「もっとやってもいいんだ!」
    そんな意識改革になると思います。


    若手の社員だけでなく、中堅の、ちょっと凝り固まった方にも読みやすい
    中で、何か殻を破るきっかけになるものがあるのではないかと思います。


    順番逆になりましたが...著者は、ご存知の方も多いかと思いますが、
    山形新幹線のカリスマアテンダント(ワゴン販売員)です。


    読んで感じたのは...全然「後ろに目がついている」なんてことはありません。
    ちょっとした気配り、ちょっとした心配り、ちょっとした観察力の違い、それ
    とこの仕事を受身ではなく、自ら楽しみ、使命を感じながらやっているとい
    うことが違うだけ。

    それと、徹底度、深堀具合が違うと感じました。
    私も、大学時代プールの監視員やっていて、似たような感覚でやっていま
    したが、真剣度は違ったかなと感じます。


    実践から出てきている言葉なので入りやすいことと、学者さんや経営者の
    書いている本ではないので、平易な言葉でシンプルにわかりやすいです。

    いい刺激をもらえる素晴らしい本だと思います。


    いくつか本文中の言葉をピックアップしてコメントを...。


    ●お客さまが心から喜び、「この人から買って良かった」と思ってもらえれば
     最高で、私にとって仕事を全うしたことになります。
     お客さまから見れば、私が社長であろうが、正社員であろうが、パートだろ
     うが、身分は問題ではないはず。
     問われるのは仕事の中身だと思うのです。

    ●「パートなんだから、言われたことをやっていればいいんだ」
     「パートなんだから、そこまでやることはない」。
     パート・アルバイト販売員のほうにも、また、雇っている側の会社にもこういう
     考えの人はいます。

     でも、やはりそれはお客さまには関係のないこと。
     正社員なら誠実にお客さまに対応するけれど、アルバイトは適当でいい、という
     ことにはならないのです。

     お客さまの前に立っている以上、社員であろうがパートであろうが、仕事でやる
     べきことに違いはないからです。


    ⇒こっちの都合で仕事をするのではなく、お客さまから見た都合で仕事を
     しっかりしなければいけない...誰がやってもベストパフォーマンスができ
     る仕組みは必要であると感じました。
     雇う側、リーダーの意識もすごく重要であると感じました。


    ●商品を売るためには、やはり店づくりの工夫が必要です。
     私たちのワゴンは、「小さなお店」ですから、その店づくりに、私は1時間ほど
     かけています。
     何も考えずにただ積んでいくだけなら、30分で済んでしまう作業かもしれません。
     
     そのために、余裕を持って出勤しなければならないし、正直、準備作業は楽しい
     ものではありません。でも、これをおろそかにして、創意工夫や進化のない
     ワゴンをつくってしまうと、必ず後悔します。
     (中略)
     3時間半が有意義に過ごせるように、お客さまのことをあれこれと考えながら
     準備する時間が必要です。

    ⇒どんな仕事でも、準備のための準備をして、その日の仕事をイメージして
     取り組むことの重要性を感じました。後手にならないように、朝早く起きて
     イメージなどに使いたいと思います。


    ●お客さまにサービスすること、お客さまに満足していただくことが私の仕事です。
     それを全うするためには、たとえ、会社と衝突することがあっても、やはり気づいたこ
     とは言うべきだし、変えていくべきだと思っています。
     私はお客さまと向き合って仕事をしたいのです。

    ⇒何を大切にするのか...
     それを朝礼などでスタッフ全員で価値観共有をしていく...
     そういう積み重ねで、会社との衝突よりもお客さま満足の追求を大切
     にする...そんな文化が根付くかと思います。


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