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"2010年7月"の記事一覧
- 2010年07月05日カテゴリ:
『禅的シンプル仕事術』
枡野 俊明著
実業之日本社
おススメ度;5点(5点満点)
著者は総持寺でも修行され、徳雄山健功寺の住職でもあり、
庭園デザイナーかつブリティッシュ・コロンビア大学特別教授。
題名にもあるように... "シンプル"です。
理屈ではなく、シンプルに行動に移しやすい、単純なことが書いてあります。
禅というと、難しくとらえられてしまいそうな部分を、そうではなく、実にシンプル
なものであり、足元に禅的行動、禅的思考はあるのだということを教えてくれて
いるような感じのする、"優しい"オーラを感じる本です。
いっぱい線を引きました。それは添付ファイルで紹介させていただくとして...。
もっとシンプルに、「これを実践しよう」というようにしないと、線を引いて
それでお終いになってしまうな...と少し反省。
ぜひ皆さんにも読んでいただきたい...読んでいただく価値はある本だと思います。
経営者の方々には物足りなさを感じる部分もあるかもしれないですが、
それでも感じるところはあると思いますし、その上でスタッフに読んでもらうと、
会社の中にいい価値観共有ができる...そんな本ではないかと思います。
いくつか、線を引いたものへの所感を書かせていただきます。
●身近にあるものの曇りをいつもとるようにしてください。
会社のデスクでも、自宅の鏡でもかまいません。汚れているから拭くの
ではなく、自分の心を磨くつもりで毎日拭く。
そうしたことを習慣にすれば、自然と心の曇りもとれるのです。
⇒そうします。 まずは帰って、鏡を磨きます。
●「玄関を見れば、そこに住む人の生活がわかる」。これは昔からよく
いわれていることです。
玄関の靴がきちんと揃えて脱がれ、そこがいつも美しく掃除されている
家の人は、生活すべてがきちんとしているものです。
⇒一事が万事。 帰ったら靴を手でちゃんと並べるということは実践していましたが、
一人暮らしなのに、靴が何足も出たまま。
今日は帰ったら、サッカーを見る前に、普段使わない靴は拭いて仕舞お
うと思います。
●手紙を書くということは、自分と向き合うことでもあります。
禅僧は書を嗜みますが、それは作品として書いているわけではありません。
字を書くことで、自らの心に問いかけるという作業をしているのです。
メールばかりを「打つ」のではなく、ときには手紙を「書いて」みてはいかが
ですか?
⇒名刺交換をさせていただいた方へは、極力お礼状を書くように心がけて
実践をしています。しかし、この言葉を読んで、少し「書くべき」となってい
て、作業的になっている自分に気づきました。
やっていることは○。自分の心とともに、相手を思って手紙を書くように
したいと思います。
上記3つをこの本から学んだ実践として、やっていきたいと思います。