読書観を紹介していきます。
- 2010年04月12日カテゴリ:
おススメ度合い;4点(5点満点)
著者は20年間麻雀の代打ちにて無敗を誇り、「伝説の雀鬼」と呼ばれている桜井氏。
現在は、麻雀を通して人間力を鍛えることを目的とした「雀鬼会」を主宰してる。
我々からすれば、全く異次元の世界に住む人の本です。
しかし、書いてあることはすごく原理・原則を抑えている素敵な本だと感じました。
自然界では「勝ちたい」という思考は存在しない。
存在するのは「負けない」である。
というような、少し「ん?」と思う部分もありますが、すごく自然体を感じる本です。
麻雀であっても、突き詰めれば、根っこ・真理は経営とも同じなのだなと感じられる本で
す。
また、すごく禅的です。
「格好つけない」
「自然体」
「あるがまま」
「とらわれない」
「体構えがあって心構え」
など、飯塚塾頭から聞く言葉がこの本でも出てきます。
セミナーなどをやる際の心構えみたいなものも、塾頭にいつも言われていること...そのま
まです。
『硬い緊張は「うまくやろう」とか、「いいところを見せよう」とか、「勝とう」など
と、余計な気持ちがあるときほどなりやすい。柔らかい緊張を保つには、それらを除いて
いけばいいわけだ。具体的には、「今のありのままの姿を見せればいい」という気持ちで
ある。前述したように、いいものもダメなものも含めて等身大の気持ちでいることが大切
なのだ』
何でもいいから、突っ込んでみれば、経営にも活かすことのできるポイントをつかめるも
のなのだということがわかります。麻雀という、世間一般からすればイメージの良くない
ものでも、突っ込めば同じなのですね。
麻雀はくだらない、経営は素晴らしい...そう区別している時点でとらわれていると感じま
した。
難しく考えてしまって、自然の流れからそれてしまう...利口に理由付けをしてしまう...
ヘッドレベルの私には耳が痛い言葉が多く出てきますが、スッと入ってきました。
もっと感じたこと、直感を大切に、失敗を恐れずに進めるようにしていきたいと思いま
す。