読書観

毎週1冊読んでいる本の中から、本当におススメしたい本だけ抜粋して、
読書観を紹介していきます。
  • 2010年05月13日
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    不定期更新になってしまっておりますが...

     

    先日読んだ素敵な本を紹介いたします。

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    『またあなたから買いたい!』
             齋藤 泉 著
             徳間書店
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    おススメ度;5点(5点満点)


    こちらの本は、現在ISK経営塾に継続して通ってくれている、伊藤宏起さん
    から勧めていただいた本です。
    勧めていただいたから...というわけではなく、素敵な本で、おススメ度5です!


    一番読んで欲しい層は、管理職以下の...一般的に"平社員"と言われる人
    たちに、ぜひ意識改革として読んでもらいたいと思いました。


    時給1200円ちょっとで、ここまで真剣にやっている人がいる!
    勝手に、「この程度でいいじゃん」と枠を創らず、受身にならずに、お客さま
    のためにドンドン工夫し、お客さまの満足を引き出している人がいる...。

    「もっとできることあるじゃん!」
    「もっとやってもいいんだ!」
    そんな意識改革になると思います。


    若手の社員だけでなく、中堅の、ちょっと凝り固まった方にも読みやすい
    中で、何か殻を破るきっかけになるものがあるのではないかと思います。


    順番逆になりましたが...著者は、ご存知の方も多いかと思いますが、
    山形新幹線のカリスマアテンダント(ワゴン販売員)です。


    読んで感じたのは...全然「後ろに目がついている」なんてことはありません。
    ちょっとした気配り、ちょっとした心配り、ちょっとした観察力の違い、それ
    とこの仕事を受身ではなく、自ら楽しみ、使命を感じながらやっているとい
    うことが違うだけ。

    それと、徹底度、深堀具合が違うと感じました。
    私も、大学時代プールの監視員やっていて、似たような感覚でやっていま
    したが、真剣度は違ったかなと感じます。


    実践から出てきている言葉なので入りやすいことと、学者さんや経営者の
    書いている本ではないので、平易な言葉でシンプルにわかりやすいです。

    いい刺激をもらえる素晴らしい本だと思います。


    いくつか本文中の言葉をピックアップしてコメントを...。


    ●お客さまが心から喜び、「この人から買って良かった」と思ってもらえれば
     最高で、私にとって仕事を全うしたことになります。
     お客さまから見れば、私が社長であろうが、正社員であろうが、パートだろ
     うが、身分は問題ではないはず。
     問われるのは仕事の中身だと思うのです。

    ●「パートなんだから、言われたことをやっていればいいんだ」
     「パートなんだから、そこまでやることはない」。
     パート・アルバイト販売員のほうにも、また、雇っている側の会社にもこういう
     考えの人はいます。

     でも、やはりそれはお客さまには関係のないこと。
     正社員なら誠実にお客さまに対応するけれど、アルバイトは適当でいい、という
     ことにはならないのです。

     お客さまの前に立っている以上、社員であろうがパートであろうが、仕事でやる
     べきことに違いはないからです。


    ⇒こっちの都合で仕事をするのではなく、お客さまから見た都合で仕事を
     しっかりしなければいけない...誰がやってもベストパフォーマンスができ
     る仕組みは必要であると感じました。
     雇う側、リーダーの意識もすごく重要であると感じました。


    ●商品を売るためには、やはり店づくりの工夫が必要です。
     私たちのワゴンは、「小さなお店」ですから、その店づくりに、私は1時間ほど
     かけています。
     何も考えずにただ積んでいくだけなら、30分で済んでしまう作業かもしれません。
     
     そのために、余裕を持って出勤しなければならないし、正直、準備作業は楽しい
     ものではありません。でも、これをおろそかにして、創意工夫や進化のない
     ワゴンをつくってしまうと、必ず後悔します。
     (中略)
     3時間半が有意義に過ごせるように、お客さまのことをあれこれと考えながら
     準備する時間が必要です。

    ⇒どんな仕事でも、準備のための準備をして、その日の仕事をイメージして
     取り組むことの重要性を感じました。後手にならないように、朝早く起きて
     イメージなどに使いたいと思います。


    ●お客さまにサービスすること、お客さまに満足していただくことが私の仕事です。
     それを全うするためには、たとえ、会社と衝突することがあっても、やはり気づいたこ
     とは言うべきだし、変えていくべきだと思っています。
     私はお客さまと向き合って仕事をしたいのです。

    ⇒何を大切にするのか...
     それを朝礼などでスタッフ全員で価値観共有をしていく...
     そういう積み重ねで、会社との衝突よりもお客さま満足の追求を大切
     にする...そんな文化が根付くかと思います。


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