毎週1冊読んでいる本の中から、本当におススメしたい本だけ抜粋して、
読書観を紹介していきます。
読書観を紹介していきます。
- 2010年09月03日カテゴリ:『一歩を越える勇気』
栗城 史多著
サンマーク出版
まず一言...
ぜひ一度読んでみてもらいたい本のうちの一冊です。
栗城史多...「くりき のぶかず」。
聞いたことのない方の方が多いのではないかと思います。
私も1ヶ月前まではそうでした。
TVで見た正直な感想...
「きっとボンボンなんだろうな」
「無茶苦茶なことやっているな」
そんな、正直、いい印象ではなかったです。
でも、TVを見終わって、すごく心に残ったので、ネットで調べてみたら、
全然ボンボンでもなく、むしろ引きこもり...。
そんな人がなんで!?と思い、検索で出てきた本を購入して読んでみました。
ちなみに、彼は登山家。
単独、無酸素で6大陸の最高峰に登るなどし、今はエベレストに挑戦をしてい
る男です。1982年生まれ...まだ20代です。
●冒険の共有のためにエベレストからインターネット中継を企画し、
そのためには億を超える資金が必要でした。
それを二年間で作ったので、すごいコネがあるのではないかと思われますが、
そんなものはなく、友人も少ないです。それでも想いはかないます。
読み終わって、本当...ボンボンだなんて先入観で考えてしまって
「ごめんなさい」
だし、そんな先入観で物事を見てしまったことに本当反省です。
ちなみに、著者が山に興味を持ったキッカケ...
高校卒業時に付き合っていた彼女が登山が趣味だった。
(別れた後に)なぜあの人は山が好きだったのか...
そんな、ある種未練がましい(?)ところから山に入っていく
(ちょっと共感...笑)。
いたって、"普通"の若者。
文章を読んでも、頭のよさは感じる部分はありますが(編集者の力かも
しれませんが)、全体的に、本当"普通"。
でも、やはり行動している人、一つひとつ目標から逃げずに達成している
人だからこそ出せるのだろう言葉の響きを感じます。
若い社員にも読ませてあげたらいいと思うし、年齢・立場に関係なく、
勇気をもらえる本ではないかと思います。
読みやすいし、全力でおススメできる本だと思います。
毎度のことながら、本で線を引いたところは添付ファイルに打ち込んで
おります。
その中からいくつかピックアップして、個人的なコメントを付け加えさせて
いただきます。
●僕は、エベレストで単独・無酸素登山をして冒険の共有をしたいという
夢を持ってから、
二年間ずっとあることをやってきていた。
それは、自分の夢をたくさんの人に語るということ。
これができるだけで、夢が実現する可能性は高い。逆にいえば、
自分のやりたいことや夢、目標を口にできないということは、
実現させられる可能性は低いということなのだと思う。
(中略)
はじめは、自分でもできるかできないかわからないことを口にするのは嫌だった。
できなかったときにかっこ悪いし、嘘つきだと思われたくもなかった。
だが、今思うのだが、そんなことは関係ない。口にすることによって、夢の実現は
向こうからやってくるのだ。
⇒「夢」と聞かれて、一瞬言葉を濁してしまう自分がいます。
それは恥ずかしいという思いとともに、できなかったらかっこう悪いとか、変な
こだわりがあるのだと感じました。
むしろ積極的に口に出していこうと思います。
●生きることとは何か。
僕は、「希望(夢)を持ち、行動すること」だと思っている。
⇒この言葉を読んだ瞬間、思わず「かっこいい!」と言ってしまいました。
すごく当たり前なことなのかもしれないですけど、夢・行動、この両軸を大切
にしていきたいと思います。
●生きることは、冒険である。
挑戦しても、後悔しても、挑戦しないで後悔しても、必ずリスクがある。
⇒どっちもリスクなら挑戦したい!
色々なことに挑戦していこうと思います。トライアスロン、宅建...
仕事面でももっと果敢に挑戦できるように、身心を鍛えねば。
●つらさに負けてしまうような弱い自分を克服し、打ち勝つことで初めて
登れるのではないかと思っていた。
でも、それはたぶん間違いで、人間が本当に力を発揮できるときというのは、
すべてを受け入れられたときなのではないかと思う。
不安も、苦しみも、いろんな気持ちも。
何がいいとか悪いとかがまったくなくて、とにかくすべてがいいんだということ。
執着せずに、これでいいのだと思うこと。
⇒苦しい時は素直に苦しいと。
悲しいときは素直に悲しいと、自分の感情に素直になる。
いつも笑顔でなければいけない...とこだわらずに、もっと素直になる。
執着しない、かっこうつけないことの大切さを感じました。
いきなりはできないけど、他人の目とかにこだわらないで素直にいける
ようにしていきたいと思います。
●山岳部時代の主将の言葉がよみがえる。
「登頂グセをつけろ」
⇒決めたらやれるクセ。
それを付けていきます。
登頂、最後までやり抜くクセ。
言い訳して、途中でやめてしまうクセではなく、不恰好でも最後まで
やるクセをつけていきます。
最後までお付き合いいただきまして有難うございます。